Red, Green, Blue (Marijn van Kreij -"The Passenger")

2011年3月5日


友達のMarijn(マライン)がGallery Paul Andriesseで展示をやっています。

私はオープニングに顔を出して、それからだいぶ経ってしまったけど、まだ間に合うのでお近くの方はぜひ。とても面白いショーです。3月11日までです。

http://www.paulandriesse.nl/p/38.html?product_id=

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移転して広くなったギャラリーの、フロントスペースではMarijnのドローイング作品がたくさん見られます。

Marijnの作品は、様々なアートワークがソース(源泉)になっていて、タイトルにもあらわされているんだけれど、そのソースと、それへのMarijnのノイズ感満載というか、ほとんどノイズでできているかのような多彩なリアクション、の両方をたのしむことができます。
(まず画面を見てそのセンスに驚き、いろいろな手法がつかって描いてあるのをじっくり見て楽しむ、そのとなりには、たぶんプロジェクターを使ってるんだとおもうけど、かなり手の込んだそっくりの手描きの複製があったりしてまた驚く。それから、タイトルを見てへえー!この作品はあれがソースなの!というぐあいにも楽しめる。)


バックスペースでは、Marijnが選んだ有名無名を問わずのアートワークで構成したグループショーです。(著名作家の作品の多くはPaul Andriesseの所蔵だそうです。)
このグループショーも、1つ1つの作品は、2つ(か複数)の異なるものや反するものを、ひとつの画面上に併置するイメージの仕掛けを楽しんでいて、さらにそれらの作品を組み合わせてなにか表現している。

私なんかにすれば、「へえーこんな作品みたことないわー!」と、そのバラエティーさだけでお腹いっぱい楽しめてしまいました。カッコいい。

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ところでこの、ショーのタイトルにもなっている"The Passenger"という作品↑。
私にも大心にも、「これはAndy Warholの作品が元だろう」と思わせたものの、ソースを見ると、なんとIggy Popの"The Passenger"でした。
Andy Warhol、といっても大心が思い起こしたのは自動車事故の作品で、私が思い出したのは電気椅子の作品でした。
「自動車事故のほうが意味は分かるけど、電気椅子の方が似てるよ!」とか言っていたのにどっちも違うんだね。


これは、「展示するスペースがなかったから配布することにした」というFree For Allの作品です。

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"According to the combination of words in some book.
It is true that poet with their metaphors make symbols from plants or from mountains or from trees or from the sea."

「いくつかの本のなかの言葉の組み合わせによると。
詩のメタファーは、植物か、山か、木か、海か、の象徴でできているというは本当だ。」

そうなんだー。それでこのグラフィック。
バックスペースにあった、Sol LewittのWall Drawing 124: Horizontal not straight にちなんでいるようにも見えます。

ただならぬグラフィックのセンス、ドライでユーモアがあって、どっちかというと暗いしつこさと同時になにか大きな、突き放したような、宇宙とか、そういうものもあるような気がする。
宇宙と言ってしまうとあれだけど、私が、作品をみて宇宙と言ってしまったことがあるのは、ほかにはグレイソン・ペリーとジャクソン・ポロックだけです。

つまり、Marijnの作品は、塗りつぶしたところも、描いたところも、空いているところも、動画も静止画も、オリジナルも複製も、音も沈黙も、大きいのも小さいのも、全部平等に扱いたく、一度それらを全部シャッフルしたあとで組み合わせていくというようなことをしているのかもしれない。

(2011年8月5日書き足しました)
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by arttrace | 2011-03-06 11:53 | ART TRACE


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