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OA2006/02


02,Marijn van kreij

Marijnのプレゼンはかっこいい。

Marijnはずっと、紙みたいな質のアンストレッチドキャンヴァスに、発色の良い透明性のあるカラーインクの線で、インターネットや身の回りで見つけたイメージを何層にも重ねて描き平面を作ってきました。
今年になってからは、その多くをA4の紙になされたドローイングを、手製でコピー?トレース?する作業、(偶然できたコーヒーカップの染みや絵の具の擦れまで)に費やしていました。
それから、1枚のA4の紙にはイメージ、もう1枚にはテキスト(記号だったり数字だったりもするけど)を組み合わせる作業もやっていました。

その後、大きなサイズの作品制作をしようという時、壁に貼られたキャンヴァスの端で作品が終わってしまうという限定性がどうしても嫌だということで、壁に直接イメージをプロジェクションし、それをトレースするという制作を始めました。

そういうもので構成された壁面に加え、壁にかかったヘッドフォンからはパンクミュージックが流れ、床に置かれた白黒画面のモニターには、ターンテーブルに置かれたポリエチレンフォームの白い球体がループで回り続ける様子が映されています。

1つ1つの平面になされた仕事は、線と同じくらい余白に存在感がありきれいです。
それを空間的にみても、広いスタジオに線の仕事がバラバラにちりばめられているのに、なぜかスカスカではなくかえって強くみえるぐらいです。

そんなふうに目に映るものを徹底的にグラフィックな言葉へ置き換えられた空間は、何か良くできた楽譜の中にいるようでした。

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by arttrace | 2007-01-25 09:28 | ART TRACE

OA2006

おまけ 
RA/OA2006/01

私のライクスでの2年のレジデント期間が終わりました。ライクスを含めたアムスでの生活を、気の向くままに書き留めたオランダ日記の役目もとりあえず終わり、というところです。

最後は2006年のRA(ライクスアカデミー)OA(オープンアトリエーズ)でのプレゼンテーションを幾つか紹介します。



01/Bradrey Pitt

Bradrey Pitt(ブラッドレー・ピット)君、ブラピと一足違い。N.Y.出身のナイスガイ、笑顔の時のえくぼがかわいいです。
Bradreyのワークは、一つ一つのアプローチが、知覚器官としての身体とアートの関係をビジュアル化する実験を重ねているというかんじです。ここでの身体は実験の対象でもあり実験の道具でもあります。

実験の為に作られるセンサーはハイテクっぽいのに、その実験をビジュアル化していくときに選ばれるテクスチャに、ベニヤ板やブリキ缶や安価な白ペンキ、ざらざらした白黒画面といった安くて身近、ちょっとノスタルジックに見えるものが選ばれているバランスに魅力があります。


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上:ブラッドレーの心拍に併せてビデオカメラが作動するセンサーを装着し、アムステルダムの街を移動するブラッドレーを記録したビデオ作品。

下:一見何だか分からなかったベニヤの箱、聞いてみるとパーフェクトミラー(鏡の中で左右反転しないそのままの自分の姿見られる鏡)、でした。
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by arttrace | 2007-01-23 15:59 | ART TRACE