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ベルリンビエンナーレ

レジデンス4ヶ月と19日目

この間行ったベルリンビエンナーレで面白かった作品をいくつか載せます。

室内に、レールの上に乗った貨物列車の車両がまるまる1台置いてあります。この展示室(ベルリンにある旧ユダヤ人女学校)には、車両が入れられるほど大きい窓も入り口もありません。どこからどうやって見ても本物のレールと車両。
「室内に車両・・・。どうやって入れたのかな?」→「解体して部品を室内に運んでから組み立てれば可能」→「でもまだ何か匂うわ。」→「ひょっとして部品から全部フェイクで作ってるとか?」→キャプションを見ると材料は「木、アクリル樹脂、ペンキ」とかいてある。→嘘でしょおお(ビックリ)!?
ベルリンビエンナーレ_d0058202_0532924.jpg

フェイクだと自分に言い聞かせても本物にしか見えません。
ものの重量感って素材から滲み出るもんだと思ってたけどそれは見事に裏切られ、鉄とか木の重量感とか車両として過ごした時間の経過とかが、全く再現されていました。マジックみたいな作品でした。
キャプションの方が嘘(作品)だったりして・・という考えがふとよぎりましたが、それだとほとんど詐欺だからナシということにしました。
by arttrace | 2006-06-03 00:59 | ART TRACE


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