人気ブログランキング |

2枚のドローイング

2008年11月26日

 本日大心の2度目のオープンスタジオが始まりました。
 2年経つって本当に早いです。大心はついこの間入ったばかりな気がするのに・・

 ことし時々大心のスタジオに顔を出したとき、壁にたくさんの、紙の仕事が貼ってありました。彼は今年、思いついたアイデアをどんどん紙の上に出していく仕事をずっとくり返し、その甲斐あってラストにフレッシュな絵をたくさん描きました。すごくきれいです。

 その紙の仕事は今回のオープンスタジオでは見せていないけど、オープンスタジオのブックレットをひらいたとき、(ブックレットは、各アーティストのスタジオヴューで構成されていたので)その紙の仕事の中の1つ、スタジオの端っこに貼ってあった2枚1組(たぶん)のやつ、を見たときのことを思い出しました。

 目に留まってまず、
 「どっちの絵を先に描いたのかな」とおもい、
 「たぶん左の方(茶色い方)だろう、じゃあ何故その次に右のやつ(緑の方)を描いたのかな」
 「んー、茶色い方は、地面があって中央に竜巻があって、状況がちゃんとしているし、大心から対象までのはっきりした距離感がつかめる。でも緑の方は、ちょっとブロウアップされているから一瞬どこにいるか分からなくなる、そのかわり彼がその居場所から対象に1歩踏み出した一瞬、視界がグラッときたときの興奮のようなものがある。」

 「で、緑の方に描いてある舞っている葉と空いたスペースは時間を感じさせるし、それを見る時、描いてあるものから少し離れて『木の葉はこの後どこへ行くんだろう』というちょっと離れた気持ちにもなるし、一方で『このオレンジの線をくるくるっと描いてしまう感じ、予想外のものがでてきた瞬間を、そのままパッケージングした感じが、きれい。』ともおもっていました。

 ついでに、「1枚選ぶとしたらどっちが良いかな」ということを考え始めてやっぱりやめました。2枚の絵はお互いたわいないおしゃべりを楽しんでいる、というふうに見えたので。

d0058202_6361164.jpg


d0058202_6384147.jpg

# by arttrace | 2008-12-06 06:39 | Comments(0)

夢を見るのも仕事

2008年11月4日

先日うなされて、自分の「ヤメテーーーーーーー!」という声で目が覚めました。
目が覚めるといつものように、アロエ(猫)が胸の上に乗っかっていて、隣では大心が寝ていました。
朝になって大心に夢のことをはなしました。こんなかんじです。

 私は電車に乗っていて(←いろいろあったけど詳細は忘れました)、ついた先が立派な構えの日本のお家でした。屋根瓦のついた門をはいると、ひろい庭でご主人が猫の横腹を蹴っ飛ばしています。
 ご主人は、松本幸四郎の顔に目だけ宇梶剛士にすげ替えたような、イッてる顔、怖い顔です。後ろでは家族が心配そうに、でも口出しはできないという体でそれを見守っています。

 猫は蹴っ飛ばされると、井戸のところに走っていってそこに据え付けてある、紙でできた笛(吹くと袋状の棒が伸びたり縮んだりする子供用のおもちゃ)を「ブビーーーーーーーーー!」と鳴らします。
それを聞くとご主人はまた怒って猫を蹴っ飛ばします。猫は何度蹴られても笛のところに走って戻ってきては「ブビーーーーーー!」とやります。要するにその猫は笛を鳴らしてご主人と戦っているわけです。
私はそんな場面に出くわして、「ヤメローーーーー!!」と叫んでいました。
悲しい夢でした。

 でも朝起きて大心に話していて気がついたのは、悲しい夢だったのに、気分も悪くなくわりにスッキリしたかんじがしていたことでした。それで、
「たぶんあの夢は、私の中で整理されていなかった悲しいことを、寝ている間に頭が整理してくれた時に見せたイメージだと思う」といいました。
 すると大心は「夢って大事だねー」といいました。 ほんとそのとおりです。

d0058202_3442554.jpg
an another story of the glove, 2008
# by arttrace | 2008-11-05 03:55 | ART TRACE | Comments(0)

世界のハルキムラカミと表現者達

2008年10月30日

 気がつくと10月も終わりです。

 ところで私にはずっと戸惑っていることがあります。
 オランダに来てから要所々々で耳にする「ハルキムラカミ」という固有名詞についてです。
 かんたんにいえば、薦められることが多いのです。
 で私は、今も、ハルキムラカミ作品をそんなに好きじゃないのです。

 ライクスで、とあるアドヴァイザーが私のスタジオを訪れ、話をし、彼は私の作品とプロセスをすごい、素晴らしい!と言いひとしきり喜んだあと(なのに)「君はきっとハルキムラカミが好きだろう?」といいます。
 私は「No、私が好きなのは○○や○○で、でもそれは英訳されていないかもしれないけどこうこうこういう話です」といいます。

 友人のユダヤ人アーティストがスタジオに遊びに来て、「トモコ!この前すごく面白い日本の小説を読んだの!ハルキムラカミの羊が出てくる話、多分新作だとおもうけど、トモコも絶対好きだと思う!次日本に帰った時探して読んでみて! It's just parfect!」(それは結局『羊をめぐる冒険』、1982年、で新作ではなかったけど)といいます。
 私は渋々日本の本屋で探して読んでみました。おもしろかったけど、彼女が「トモコも好きだと思」った理由は分からなかった。

 オランダに来てすぐの頃、友人の日本人アーティストが『ねじ巻き鳥クロニクル』をかしてくれました。4ヶ月ほっておいた後、活字に飢えて手にとってみると、これが面白くて徹夜して読んでしまいました。にもかかわらず読後に「(貸してくれた人とハルキに)騙されて寝ずに読んでしまった!!!」という悔しい思いがありました。あんなに面白かったのに。

 私のダンナもハルキを好まないクチですが、彼は、あるオランダ人の女の子にハルキムラカミの小説の登場人物のイメージにぴったりだと言われ、ハルキ作品の世界をソースにした写真作品を作りたいからモデルになってくれと頼まれていました。
 それを聞いて私は、大心のどこがそうなのか、かなり考えなければいけませんでした。「胡散臭い風貌」というところに落ち着いたけれど。

 もちろんハルキ嫌いの外国人アーティストだっています。日本人アーティストもいます。そういう人たちとは「I don't like it.」と言ったり聞いたりしていればOK、その人の作品をみても私にとっては腑に落ちどころがちゃんとくる。

 でも私は今まで私にハルキを好きで薦めた表現者達が「ハルキの何が好きなのか」というところが知りたい。
 
 そして私も薦められた、またそれ以外のハルキ作品も読んで(だから私の家には、夫婦そろってアンチ・ハルキなのにハルキの本がたくさんあります、ついでに言えばハルキ作品の何が面白いのかを解説した本『村上春樹にご用心』(内田樹/アルテスパブリッシング)も読んでみました。)みて面白かったのに、「これいいよ」といって私の持っているハルキ作品を他人に薦められないのは何が足りないのか、も。

 もちろんハルキ=日本人だから日本人の私に話すというのはあるけど、それがそもそも変に私は思う。だって私は、私に私の知らないあなたの国の作家の話をしてほしい。

 その本を差し出して(出されて)起こったこと/起こらなかったことは何か、そういうことを気にしています。いつもではないけどどこかで未消化のまま引っかかっているのです。

 コミュニケーションへの思いが強すぎるということかもしれません。

 ついでにいうと私も猫好きです。猫への思いも強いと思います。そういうことなのかにゃーー。
d0058202_65557.jpg

# by arttrace | 2008-10-31 06:06 | ART TRACE | Comments(0)

dog-walking

2008年10月25日

d0058202_355889.jpg

# by arttrace | 2008-10-25 03:03 | ART TRACE | Comments(0)

夏の最後の天気のいい日

2008年9月14日

以前書いたような気もしますが、オランダには「今年最後のグッドウェザー」というのがあるそうです。Mauriceから聞いた話です。その日が過ぎると、天気の悪い日が増えて気候もぐっと秋になるんだよ、トモコもいずれ分かるようになるよ、と言っていました。3年前の今頃の話です。

今日は9月の2週目、8月の中頃からもう「8月だけど寒いね?」という日が続きましたがここにきていい天気が2,3日続き、「今日がもしかして今年最後のってやつかしら」と毎日話していますが、どの日がそうだかやっぱりよく分かりましぇん。

d0058202_30699.jpg

アロエちゃん、鱗雲を見る
# by arttrace | 2008-09-14 03:00 | ART TRACE | Comments(0)

ビキニを着た猫

2008年9月13日

先々週からうちにいる、生後3ヶ月の子猫のアロエは何というか、美猫です。
黒x白のミックスの彼女はよくいる白ソックスをはいた猫、あれです。
それだけでなく、胸のところはブラのような、下腹部のところはパンツのような模様が入っていて、その姿はまるで白のビキニを着ているよう。

彼女が遊びに興じてお腹をごろんと見せると、ビキニはこの夏ぐずぐずしてビーチに行かなかった私を叱咤するかのように、またはなぐさめるかのように現れます。

ドローイングはもう1つ別のビキニの話。

d0058202_258777.jpg

# by arttrace | 2008-09-13 02:58 | ART TRACE | Comments(0)

夏の天気のいい日

2008年9月12日

アムスの夏は短いです。夏らしい日が6月から8月の間に2週間もあれば、あとはもう秋のようになります。天気の悪い日もたくさんあります。
だから夏らしい日には、後でどうにかなるものはとりあえず放っておき日光浴に出ます。私たちもそうします。臨機応変でないと太陽をまともに浴びられず1年が過ぎてしまうのです。

夏の天気のいい日、うちの前にある芝生は日光浴の人々と連れの犬でごった返します。
たいがい水着かパンいち(パンツ一丁)で、こんなんなって寝転んでいます。
d0058202_2551341.jpg

# by arttrace | 2008-09-12 02:55 | ART TRACE | Comments(0)

オリンピックと年越しは日本に限る

2008年8月21日

ちょっと今スタジオに来てパソコンを開いたら、日本ソフトボールがアメリカを下して金だそうですね!!おめでとうございます!!
ダンナの不安(どうせバッドイメージ)に負けず私は勝つと信じていましたよ!上野投手、宇津木ママ、よかったね!

ああーーソフトボール見たかったなアーー。ついにこっちでは見られなかった。野球も放映したのはキューバxオランダだけ、ひどいよ!野球関係はヨーロッパじゃ市民権ないねー。せめて決勝ぐらい放映してほしいと願っています。岩瀬ガンバッテ!
# by arttrace | 2008-08-22 02:57 | ART TRACE | Comments(0)

我が家のオリンピック

2008年8月21日

オリンピックやってますね。私もみています。っていうか家から出られません。やってるとどうしても見ちゃうんだよー。

その朝起きるとテレビで「コズケ・キタイマ」(北島康介選手、オランダ人はこう呼ぶ)が100M平泳ぎで金メダルを取るところでした。これを皮切りにうちはオリンピックモードに入り、悪いことに24時間北京五輪を放映するスポーツチャンネルがあるので家から出られずの毎日です。もー種目も予選も多すぎ!

ダンナの楽しみは日本人選手を見ることですが、ヨーロッパ放送ではあまり映らないのでその間は各選手のダメ出しをしたり、得意のバッドイメージで競技を危ながったりして暇つぶしをしています。

わたしは選手の人生模様を妄想したり、ルール不明な競技のルールに思いを馳せたり、うちのテレビは白黒なので「あのコスチュームは何色だろう」想像したりして暇つぶしをしています。
そうそう、五輪はカラーで見ないと楽しさ半減、つまりは無意識にでも色の戦いを見ているのだいうことも考えたりしました。

d0058202_3161941.jpg

# by arttrace | 2008-08-22 01:41 | ART TRACE | Comments(0)

I saw a rabbit on my way to Rijksakademie

2008/07/04

私はライクスでウサギをみました。1匹とも2匹いるとも言われているようです。
真相は、Itayというアーティストが写真を撮るためにどこからかつれてきて、そのあとそのまま庭に放し飼いにしているのだ、ということです。
ウサギと暮らしたことはないので分かりませんが、みたところ元気そうです。マイペースでやっているようです。
ウサギの気に入っている場所は、なぜか、Sarphatistraatという大きなストリート(交通量が多く騒がしいのです)に面したライクスの門の前の庭で、夕方になるといつもそこに現れてずっと若葉をモグモグしています。
たまにItayに隠れてそのウサギにご飯を買い与えるのが私のひそかな喜びです。
すっごいかわいいから!!

d0058202_0551923.jpg

# by arttrace | 2008-08-22 01:02 | ART TRACE | Comments(0)

マンガ!手袋ちゃん

2008年 6月24日

d0058202_5344169.jpg

# by arttrace | 2008-06-26 00:23 | ART TRACE | Comments(0)

2枚の写真

2006年6月18日

写真が2枚あります。
これはスーパーに置いてある無料配布の新聞から切り取ったものです。

写真の記事はオランダ語で書いてあります。
私はオランダ語ができないままにしてあるので、中に載っている写真を1枚1枚眺めて「どんなことが書いてあるのかなー」といろんな可能性を考えます。よっぽど真相が気になったものはwebで調べますがほとんどものは考えるだけです。

気になった写真は切り取ってスタジオに持っていって、また眺めます。2枚選ぶことが多いです。そのイメージを作品につかうこともたまにはあるけど、基本的にはなんでこの2枚をを選んだのかなーと考えるのが楽しいのです。


d0058202_23275414.jpg

# by arttrace | 2008-06-19 00:32 | ART TRACE | Comments(0)

wedding partiy

2008年6月7日

d0058202_5463382.jpg

# by arttrace | 2008-06-07 02:49 | ART TRACE | Comments(0)

GalとTon

2007年11月25日

d0058202_5414851.jpg



アムスはもう冬です。毎日自転車をこいでスタジオに行くのが寒すぎます。
大心はオープンスタジオを3日後に控え忙しそう。


今日のドローイングは、私の友人であるイスラエル人アーティストGALと、そのボーイフレンドのオランダ人TONと、大心と私でピザを食べにいったとき、GALとTONが口論をはじめたところ。

TONはペインターというものの社会的な役割のなさを突然いいはじめ、それをGALは、一人の人間の生において、クリエイトするという行為の役割は決して無視されるべきではないといったのでした。

その人やある行為の社会的役割って、だいぶ後にならないとわからない。
答えのない問題に対峙しているかもしれない恐怖に耐えながら、みんな何かするものなんじゃないか。
# by arttrace | 2007-11-26 04:41 | ART TRACE | Comments(1)

Smart Project Space

2007年8月19日

アムスはいまキューカンバータイムと呼ばれる時期です。
ニュースに「キューカンバー(キュウリ)の実が下がった」という記事が出るほど事件のない、ひまな時期という意味らしいです。日本でいうニッパチか。

スタジオでお昼を食べていたらSmart Prooject Space(スマート・プロジェクト・スペース)のディレクターのThomas(トーマス)が、「トモコ、これ読める?」って日本の雑誌を持ってきました。
「PEN」というカルチャー雑誌の8月号のアムステルダムの記事の中に、スマートで今やっているcorded cinema(コーデッド・シネマ)の記事が載っていました。



smart project space
http://www.smartprojectspace.net/

ドローイングは ”赤いスマートビル Red Smart Building”に変更予定

d0058202_4492730.jpg

# by arttrace | 2007-08-19 06:00 | ART TRACE | Comments(0)

ハト

2007年7月4日

d0058202_6392291.jpg


今日スタジオでドローイングをしていると、廊下から「バササ、ドン、バサササ、ドン」という物音がしました。
これは外に無数にいるハトが、誤って廊下に入って出られなくなっているなとおもい、廊下に出てみると、やっぱりハトがガラスに向かって体当たりをしているところでした。
外に出してやろうと、捕獲を試みるも、ハトは廊下を何往復もして逃げ回り、またガラスへと体当たりします。骨が折れないかハラハラします。
長引かせてはかわいそうなので気合いで捕まえ、ハトの胴体を持ってみると、ものすごい早さの心拍で、尾(みたいなところ)もガクガク震えています。
外に出してあげると一目散にとんでいきました。

やれやれ、とトイレで手を洗って後ろを振り返ると、トイレのドアにまだもう1羽います。
「クルックー」

「・・・・」

私はもう一度先の捕獲を繰り返しました。何羽いるんだ

d0058202_6394557.jpg

d0058202_640055.jpg

# by arttrace | 2007-07-04 22:31 | ART TRACE | Comments(0)

あせも

2007年6月12日

ダイシンの腕にナゾのブツブツができてきました。本人はあせもだと言うが??
かゆいらしいです。


d0058202_1001649.jpg

# by arttrace | 2007-06-14 09:40 | ART TRACE | Comments(0)

とりあえず近況

2007年5月11日


燃え尽き症候群か。
今日のドローイングは、何かぐずぐずしている日の様子。

d0058202_9124348.jpg

# by arttrace | 2007-05-11 21:16 | ART TRACE | Comments(0)

OA2006/03

03, Vika Mitrichenka

Vika、ライクスの夜番長。夜に仕事をしていると必ず出くわす女性。

Vikaは、優雅で落ち着いていながらキャッチーな表情もある立体作品を作ります。
素材は主にセラミックですが、たまにシルクスクリーンなどもやるようです。

大雑把なものの言い方ですみませんが、西洋っぽいと言うか、西洋的な家具の整った部屋によく合うかんじの、優しい感じの立体作品です。
以前私が床をはいつくばるようにして作品を作り、言ってみればほとんど4つ足の動物界に属するような日々を過ごしていたころ、Vikaのスタジオに入って、急に西洋の家に招かれおもてなしをされたような感じを受けたことを思い出します。
そういえばアムス中央駅近くにあるバーのインテリアデザインなんかも手がけたそうです。
Vikaは大人のかっこいい女性です。

告知!!
2007年4月13日より、青山ベルコモンズ内にある「CIBONE」というライフ・エディトリアルショップでVikaの個展を開催するそうです。
東京近郊にお住まいの方は、ぜひ訪れてみてください。
オープニングパーティーの日時は追ってアップします。

www.cibone.com/
d0058202_365366.jpg
d0058202_371816.jpg
d0058202_373658.jpg

# by arttrace | 2007-03-30 05:19 | ART TRACE

OA2006/02


02,Marijn van kreij

Marijnのプレゼンはかっこいい。

Marijnはずっと、紙みたいな質のアンストレッチドキャンヴァスに、発色の良い透明性のあるカラーインクの線で、インターネットや身の回りで見つけたイメージを何層にも重ねて描き平面を作ってきました。
今年になってからは、その多くをA4の紙になされたドローイングを、手製でコピー?トレース?する作業、(偶然できたコーヒーカップの染みや絵の具の擦れまで)に費やしていました。
それから、1枚のA4の紙にはイメージ、もう1枚にはテキスト(記号だったり数字だったりもするけど)を組み合わせる作業もやっていました。

その後、大きなサイズの作品制作をしようという時、壁に貼られたキャンヴァスの端で作品が終わってしまうという限定性がどうしても嫌だということで、壁に直接イメージをプロジェクションし、それをトレースするという制作を始めました。

そういうもので構成された壁面に加え、壁にかかったヘッドフォンからはパンクミュージックが流れ、床に置かれた白黒画面のモニターには、ターンテーブルに置かれたポリエチレンフォームの白い球体がループで回り続ける様子が映されています。

1つ1つの平面になされた仕事は、線と同じくらい余白に存在感がありきれいです。
それを空間的にみても、広いスタジオに線の仕事がバラバラにちりばめられているのに、なぜかスカスカではなくかえって強くみえるぐらいです。

そんなふうに目に映るものを徹底的にグラフィックな言葉へ置き換えられた空間は、何か良くできた楽譜の中にいるようでした。

d0058202_9264928.jpg
d0058202_927231.jpg

d0058202_9273559.jpg

# by arttrace | 2007-01-25 09:28 | ART TRACE | Comments(0)

OA2006

おまけ 
RA/OA2006/01

私のライクスでの2年のレジデント期間が終わりました。ライクスを含めたアムスでの生活を、気の向くままに書き留めたオランダ日記の役目もとりあえず終わり、というところです。

最後は2006年のRA(ライクスアカデミー)OA(オープンアトリエーズ)でのプレゼンテーションを幾つか紹介します。



01/Bradrey Pitt

Bradrey Pitt(ブラッドレー・ピット)君、ブラピと一足違い。N.Y.出身のナイスガイ、笑顔の時のえくぼがかわいいです。
Bradreyのワークは、一つ一つのアプローチが、知覚器官としての身体とアートの関係をビジュアル化する実験を重ねているというかんじです。ここでの身体は実験の対象でもあり実験の道具でもあります。

実験の為に作られるセンサーはハイテクっぽいのに、その実験をビジュアル化していくときに選ばれるテクスチャに、ベニヤ板やブリキ缶や安価な白ペンキ、ざらざらした白黒画面といった安くて身近、ちょっとノスタルジックに見えるものが選ばれているバランスに魅力があります。


d0058202_15485681.jpg


d0058202_15492249.jpg


上:ブラッドレーの心拍に併せてビデオカメラが作動するセンサーを装着し、アムステルダムの街を移動するブラッドレーを記録したビデオ作品。

下:一見何だか分からなかったベニヤの箱、聞いてみるとパーフェクトミラー(鏡の中で左右反転しないそのままの自分の姿見られる鏡)、でした。
# by arttrace | 2007-01-23 15:59 | ART TRACE | Comments(0)

思い出せない

嵐のようなアムスでの年末進行を終え、日本に帰ってきました。

今年のOAコメントをぼちぼち始めようと思ったとき、ふと「あ、そうだ。その前にあのことを書こう」とその場面のドローイングをしたのはいいのですが、その描き終えた直後、書こうとした内容を忘れてしまいました。

ドローイングを見ても思い出せない。

描いたのは、キッチンでsookoon(シンガポール出身)がvincentとN.Y.→パリに行ったときの写真を見せてくれたところです。sookoonはN.Y.でグループショーをオーガナイズし、vincentはパリのポンピドゥーでショーがあったんだそうです。
d0058202_0412360.jpg

思い出したら書きます。
# by arttrace | 2006-12-30 00:41 | ART TRACE | Comments(0)

もうすぐスタジオのチェックアウトです

レジデンス1年11ヶ月と1日目

私のライクスでのレジデンスも残すところあと2日となりました。2日後にはスタジオをチェックアウトし、ライクスを去らないといけません。
OA後は、お疲れパーティーやさよならパーティーやとにかく方々で一年を締めくくるパーティーが続きました。2年間がっつり顔を突き合わせた人たちとの別れは感慨深いです。

私は未だ来年からのスタジオが決まらず、とりあえず作品はイワンのスタジオにしばし預かってもらうことにしました。
来年のスタジオ探し(マスト)、引っ越し(マスト)、ヴィザの手続き(マスト)等で慌ただしい中、私はスタジオチェックアウトの日までしつこく制作を続けたりしています。だから上のマストなものたちが全くはかどりません。

本当にいろんなタイプのアーティストが制作する中、またそれぞれが異なる経験と、そこからくる説得力をもつアドヴァイザーもスタジオを出入りする中、要は坩堝のような中での2年間の経験は特別なものでした。


今年のOA紹介や、書けそうなことなどは思い出すままにぼちぼち書いていこうかと思います。

d0058202_21421577.jpg


シャツ/各36x38cmぐらい
# by arttrace | 2006-12-14 11:30 | ART TRACE | Comments(0)

無題

OAまであと6日

逆立ちのドローイングです。
d0058202_1051231.jpg


告知! 今日からオランダ日記の日英版公開しています。リンクはこちら。
http://www.arttrace.org/blog/
後日トレイスのHPからもとべるようになります。
わたしはどちらかというと、こっち(今まで書いてる方)のノートみたいな背景がお気に入りです。
# by arttrace | 2006-11-17 10:07 | ART TRACE | Comments(1)

キッチン・ドローイング

 OAまであと9日

 いやーライクスもあと少し、日記もすっかりご無沙汰してしまったわ。私は元気です。
 
 私たち(3人シェア)の住んでいる家のキッチンの食卓には常にノートとかメモ帳がおいてあります。私はそこにドローイングするのが好きです。キッチンはなんか落ち着きます。自分の部屋の中ほどプライベートでもない感じも。
 何気なくででてきたものを紙の上に残す、それだけですがあとから見ると、とっさにでてくるイメージの中にいろいろ発見があって面白いです。
 
d0058202_1025669.jpg

 
 右真ん中の小さいやつはヴィンセントの。ひらがな書き写すのが上手だね。むずかしいのに。
# by arttrace | 2006-11-14 02:20 | ART TRACE

canteenにて

 OA(オープンアトリエーズ)まであと21日


canteen(ライクスの食堂)で夕食をとっていたときのこと。
cevdetが体操競技見るのって楽しいっていう話をし始めました。
私も小さいころにオリンピックで見る体操競技が大好きだったことを思いだしました。
各体操競技のジェスチャーも的を得てて上手でした。特に吊り輪で空中静止したときに、プルプルしてるとことか。
でも世界で一番美しいスポーツはサッカーだともいっていました。
heddy-jhonはヨガがいいといっていました。
sachaはチェスの話のあと、碁の話をしていました。

私は話がサッカーのことに移ったあとも、なんとなく、体操競技で見られたあのプリミティブな、目の快楽のことを考え続けていました。

d0058202_973483.jpg

# by arttrace | 2006-10-31 09:15 | ART TRACE | Comments(0)

路上にて

レジデンス1年8ヶ月と27日目

ところで今日は道ばたにあるベンチの写真を撮っていたら、うしろに変なパプリックア−トが映り込んでいました。毎日見てる道だったけど、そういえばへんなのがずっとたってるよなあ、と写真を見て今更ながら気づきました。目では毎日見ていてもなんとなく放っておいている、写真になって枠付けされたときに初めて認識する、そんなことが私にはよくあります。
そういえば、事件もそう。その場にいても何が起こったかよく分からず、後で新聞記事なんかになっているのを見て「そうだったのか!!」と思う。頼りない日常です。

でも、ペインティングつくっていると、その発生のプロセス上には、何かしらの事件のようなものがあるとは思います。事故というよりは、事件だなあ。起こったら無視はできない。
だからペインティングと人間の関係って何か臭う、まあ、何となくなんだけど。

d0058202_227653.jpg

# by arttrace | 2006-10-10 01:51 | ART TRACE | Comments(0)

無題

d0058202_10372088.jpg
レジデンス1年8ヶ月と15日目
# by arttrace | 2006-09-29 10:37 | ART TRACE

back to China

レジデンス1年7ヶ月と26日目

 いやあ〜楽しかったわ〜チャイナ。
 シアメンと上海の計10日間、毎日故郷に帰ったような充実した気分でした。アジアの純真!!アジア最高〜〜!!
 シアメンではシアメンに住むライクスのアドヴァイザー、シギー(Sigurdur Gudmundsson)プレゼンツで、エキシビジョンをしたりお寺に行ったり島に行ったりビーチで泳いだり田舎にある遺跡に行ったりとまあ、至れり尽くせりてんこ盛りの日々でした。
 シアメンの海は夜になると瀬戸内海によく似ていました。魚もお酒もおいしかったよ・・。もちろん足マッサージもしてもらい、ここでも垢の多さに驚かれました。旅行先でマッサージするたびに垢の多さに驚かれてるわ。次は南半球でもやったろかしら。
 
 上海に移動してからはまずビエンナーレを見、それから最近にわかに活気づいているというギャラリーエリアをみたり、ボートトリップをたのしんだりやはりお寺を見てみたり(←好きだから)と、まあこちらもたっぷり楽しみました。やり残したことと言えば上海ガニを食べなかったことぐらいだわ。
 それにしても中国って物価が安いね。いちいちユーロに換算しては驚きの毎日でした。

写真、とりあえずシアメン編。
上左初日行ったカラオケ、エキシビジョン準備風景、Hakka villege。古い建物の中で食事ができる。上から見たところ。

d0058202_21173188.jpgd0058202_21183074.jpgd0058202_21185149.jpgd0058202_21191217.jpg
# by arttrace | 2006-09-09 21:59 | ART TRACE

新聞の取材

レジデンス1年7ヶ月と10日目

今日は「Het Parool」というオランダの新聞の取材がありました。
別にアーティストの特集じゃなく、「アムスに住んでいる外国人の部屋特集」というものです。
「アムスに住んでいる外国人」なんて、死ぬっほどいるだろうに、なぜ私?と思わなくもありませんでしたが、野次馬根性(主に対象は自分)で引き受けてしまいました。

事前にHet Paroolから電話があり、

H 「何か部屋に日本っぽいインテリアある?」
私 「団扇と青竹踏みがあります」
H 「・・・何かこっちに来てから自分で買ったものは?」
私 「自分で置いたのは、拾ったものと貰い物ばかりです」
H 「・・・何かナイスなもの、部屋にないの?」
私 「すみません。いるのはいつもスタジオで、住まいにはあまり気を使っていなくて・・」

と、私の部屋へのあまりのやる気のなさから、スタジオで撮影をすることになりました。

どんな記事になっているのでしょうか。大丈夫でしょうか。ともかく取材ありがとうございました。9月の第一土曜発行だそうです。その頃私は中国にいるはずだから、記事が見られるか分からないのが惜しいです。


d0058202_1033541.jpg


こんな写真になりました。
この前夜は友人とけんかして泣きはらした顔だったのに、「今日時間ある?」っていきなり来られて撮影になってしまいました。とほほのほ。
# by arttrace | 2006-08-24 05:16 | ART TRACE